指標のダマシはランダムに現れる

  アービトラージ
証券業界でいうアービトラージとは、裁定解消取引のことを指します。 例えば、三井物産の株価が東証では2000円をつけていたとして、大証で2010円だったとすると大証が10円の上方乖離となります。 東証で2000円で買いポジションをつくり、大証では2010円で売りを出すことで10円のサヤ取りを行うことができます。 これがアービトラージです。 同じ価値を持っているにも関わらず、市場間のサヤが生じるという株式市場の性質を利用する売買手法となります。 一般的には自己資金を担保にしてレバレッジをかけたリスクの高い売買を行います。

  上げ足
株価が上昇する様子を表す株式用語です。 それまでジリ高していた状態から買い材料を背景に暴騰した場合、「上げ足を強める」または「上げ足を速める」などと表現します。 チャート上の上げ局面のトレンドは、一般的には徐々に急カーブを描くように相場を形成するパターンが多いため、上昇スピードは時系列パターンの分析である程度予想ができます。



  アヤ戻し
アヤ戻しとは、相場の下落局面で示現される一時的な株価の回復局面のことです。 あくまでも一時的であり、リバウンドとも言いがたい小幅な値動きであることがほどんどです。 このあや戻しはテクニカル分析において非常にやっかいであり、正常な売買サインと誤認しやすいダマシとなるパターンがとても多いのです。 テクニカル指標を使ったチャートの分析とは、このダマシと正しい売買サインを見分けることと言っても過言ではありません。 指標のダマシはNYダウのGlobex先物やCME日経平均など銘柄や局面を問わずランダムに現れるという特徴を持っています。 ただし、ある程度の傾向性があるパターンもあり、複数の指標を組み合わせることでダマシを回避しようとする投資家が多いです。


  歩み値
付けた株価と約定した株の数量を時系列で記録したデータのことを歩み値といいます。 スウィング・トレードや中長期投資であれば歩み値から地合いを確認する必要はそれほどありませんが、5分足を活用したデイトレードであれば歩み値の分析は必須です。 というのは、たいてい5分足のトレンドが転換する瞬間というのは、数千万〜数十億円単位で注文を入れる大口投資家の動きがきっかけとなることが多いためです。 1株、2株といった注文は板情報にそれほどインパクトがありませんが、何十人も束になって買いを入れないと崩せないような売りの蓋が、1回の買いで一瞬で取り去られたらどうでしょうか。 需給が崩れる瞬間というのが、一番の投資タイミングです。